自分を幸せにするために
私は「仕事」を
することを選んでいる

榎本 悠里香

株式会社Letibee 代表取締役

男の子のお遊戯も女の子のお遊戯もどっちも出たかった

榎本さんはどのようなお子さんでしたか?

すごくいたずらっ子で、物をすぐ解体しては壊す子でした。あと、空きカンと100均の時計を合体させて自分だけの時計を作ったり、お菓子の空き筒に葉っぱをつめてダイナマイトだ!って遊んで怒られたりしていました。

創造力豊かなお子さんだったんですね。

わりと自由奔放な子どもだったと思います。三人兄弟妹の末っ子で、男勝りだったかも。幼稚園のときにはクラスの男の子たちのボス的存在になったりもしていました。その頃はまだ「セクシュアリティ」とかそういう次元の話ではなく、ただ男の子のほうが仲良くなるし、レンジャーものが好きだしという程度でした。クラスのダンス発表会で男女で演目が違うことが嫌で、男の子のカクレンジャーのダンスもやりたい!!って言って、どちらの練習にも参加していました。

Yurika Enomoto

その頃からわりと自分の気持ちに素直でしたか?

はい。ただ両親はわりと教育熱心なところがあって、母にあまり迷惑をかけたくないと強く思っていたと思います。その反面、外ではめいいっぱい楽しみ、男の子と遊ぶことが多かったです。

世間の常識って時間とともに変わる。今の常識に合わせて生きる必要はない

現在、(株)Letibeeでご活躍されているわけですが、ガイアックスに入社されてから、今の自分に行き着いた、人生のターニングポイントはありましたか?

大きな転換期としては、個人的には「この人との未来ってどうなるんだろう」って考えるくらい好きになった子ができたことですね。その子にとっての幸せは“普通”の家庭を持つことだったので違う道を進みましたが、そのときに、この子がもし家庭や周りの環境が違ったら、自分に正直に生きたのではないか?うーん、正直ってなんだろうとか、幸せってなんだろうとか色々考えました。今は今の時代の幸せの形がいくつもあって、という風に考えてはいるけれど、例えば20年後、同じような状況で同じことが起きたら切ないなと思いました。そんなこともあり、いろんな人と知り合っていくうちに、自分のこのオープンな性格は、どうやら珍しいらしいと気づいたんです。だったら「珍しい」というのは、何かきっと使えることがあると思いました。そうして携わり始めたもののひとつが Letibee です。
働くって何だろう?生きる意味とは?貢献できることって何だろう?考えるうちに、自分の思いを発信していくことはできると思いました。そのあと、母に「女の子が好きなんだよね」と打ち明けた際、「世間の常識って時間とともに変わるから、べつに今の常識に合わせて生きる必要はない」と言ってもらえたのも励みになりました。大事なのはとにかく「動く」こと。日本が、世界が、より多様な社会になるために、誰もが幸せを追求しやすいスタートラインをつくることはできると思っています。

Yurika Enomoto

入社された経緯、入社されてからのミッションも伺いたいです。

ミッションに関しては、自分の人生いろいろなことを成し遂げるぞ!というのはなくて、どちらかというと色々なことを経験するなかで、その場その場で道を決めているような感じです。学生時代から「ガツガツしたくないなー」「就活したくないなー」と思っていました。ガイアックスも、友人に誘われたインターンがきっかけです。それでも最終的にガイアックスに決めたのは、他の会社と違って、そこで働いている自分の姿、未来の自分像が想像できなかったからです。ふわふわしていたい気持ちが強かったので、自分がどうなっていくのか分からないガイアックスに惹かれました。入社して改めて実感しましたが、ガイアックスは「夢ややりたいことは入ってから決める会社」だと感じます。自由で色々なことを考えられる会社です。

ガイアックスは「なにかする」じゃなくて、「なんのためにする?」「あなたのライフプランは?」これはしつこく訊かれますよね。

最初はガイアックスのそういうところ、暑苦しくてイヤでした。フワフワしていたかったから(笑)。だけど入社してから、年々自分が素直になっていくのを感じます。そしてそれが楽しい。このしつこさのおかげだと思います(笑)

自分にどれだけ正直でいられるか、自分にどれだけ素直に生きられるかが一番の社会貢献だと思うので、「ちゃんと自分の人生を生きる!」というのが、いまの私のミッションです。

枠を外して考える

Yurika Enomoto

Letibeeで続けている理由はありますか?

Letibeeを続けているのは単にここが今一番自分がしたいことができる場所だからだと思います。そして結構それが幸せですね、トータルで見ると。日々は毎日召されそうですけど(笑)。今、Letibeeの代表になったことで、一緒に働くメンバーにも、私と同じくらい幸せに生きてほしいという思いがあります。あとは、「こういうことしたらおもしろいんじゃないか?」とか「こんなことをしたら新しいんじゃないか?」と、「べき論」にとらわれないやり方で社会を変えようと考えているときはすごく楽しいです。代表になってからのほうが、「どうやって幸せになろう?」「どうやって幸せにしよう?」と考えるようになりましたね。社会的にこうするべき、に従っていた時期もありますが、今は「こうしたい」「これが楽しい」「こうしたらおもしろいじゃん」をもっと素直に受け入れて、それをどうにか仕事にできないかなと思うようになりました。ただ、「社会を変える」といっても、社会を変えるために自分を犠牲にしてしまっては自分の人生を生きていないと思うので、まずは私が幸せであり、周りの人を幸せにする手伝いをする、という形が理想ではあります。ガイアックスでやれているのは棚ぼたなので、本当にありがとうございますですが(笑)

いまの仕事をしている中で、感情の波はありますか?

波は激しいです。昨日まできたー!!って思っていたのに、今日はもうミジンコの気分、みたいな(笑)。そのレベルの波はあります。先輩社長に聞くと、「これからもっと鈍感力ついてくるから大丈夫だよ(笑)」みたいなことはよく言われますが(笑)

今後、挑戦したいことはありますか?

もっといろんな人を巻き込みたいし、もっといろんな人たちに巻き込まれたいです。当事者であるLGBTの人たちがLGBTのためになにかやってます、というのではムーブメントとしては小さくて。 「え、ここと?」って思うようなところをどんどん攻めていきたいですね。

人生で、成し遂げたいことは何かありますか?

成し遂げたいことはあまりないんです。個人的には、私は私の人生を生きなきゃといいますが、自分に与えられたものをフルに使いきって生き抜きたい。自分にどれだけ正直でいられるか、自分にどれだけ素直に生きられるかが一番の社会貢献だと思うので、「ちゃんと自分の人生を生きる!」というのが、いまの私のミッションです。