仕事・チーム・結婚・家業…
迷ったときは、
ワクワクする方を選択したい

平田 優

アディッシュ株式会社
スクールガーディアン事業部
運用マネージャー

小さい頃から、人を放っておけない子どもだった

Hirata Yu

平田さんはどのようなお子さんでしたか?

私は奄美大島出身なのですが、振り返ると、地域や奄美の商店街の大人たちに育てられたという記憶があります。小さな頃から、誰に言われたわけでもないのですが、学校に来れない子や、悩みがある子の家に行って話を聞いて。学校に来やすい環境をつくることを自発的にしていた。いま思うと先生でもないのにね(笑)。子どもの頃から、人が喜んでほしいと思って行動をしていた子どもでした。

不登校の子の家に行くってすごいことだと思うけど、大人に喜んでほしいというのが根底にあっての正義感なのでしょうか?

うーん、たしかに正義感かな(笑)。先生に喜んでもらいたくてやっていたとは思わないし、いま思い返すと、すごいことやってたなって思う(笑)。もし、私のクラスに学校に来れない子がいたら私にも責任があるな、みたいな感じで。そのときはそういうことが普通に必要だって思っていて、自分は人を気にかけるような人でありたいと思っていたのかもしれない。

いま強い気持ちでいられるのは、父の言葉の反骨精神から

大きくなったらこういう働き方、生き方をするのかなと描いていたことはありますか?

奄美って大学がないので、高校を卒業すると上京するか就職するかという選択肢しかないんです。実家は伝統工芸品をつくっているのですが、私は高校を卒業したら上京するんだろうな、上京するならそりゃ東京でしょう、って当たり前のように思ってましたね。

家業は継がないつもりだった?

私は女性ですし、継がないだろうなと思ってました。だけど、もうすぐ100年になる会社ですし、4代目はどうするんだろうというのは気になっていた時期もありました。伝統工芸品は受け継がれるべきだよなとは思いつつも、じゃあ自分が継ぎますかとなると、それはまた別で。

Hirata Yu

そういえば、就職するときに、父に仕事とはどういうものかを聞いたことがあったんです。父から返ってきた言葉は「仕事は楽しいものではない」。娘がこれから就職しようとしているのに、この人はなんなんだろうと思った(笑)。いまとなっては、仕事は楽しいだけではないことも分かるわけですが。自分が、積極的に楽しみたいという姿勢で仕事をしていたり、迷ったときも強い気持ちでいられるのは、そのときの父の言葉に対する反骨精神かなと、いまでは感謝していますね。

誰かの役に立てる仕事がしたかった

平田さんはこの会社が3社目ですが、アディッシュ(当時ガイアックス)に入社した理由を教えてください。

新卒で不動産の営業をしてがむしゃらに働き、2社目は広告代理店で営業を支えるバックオフィスの仕事をしていて、そのときにふと葛藤を感じた。毎日この会社に通ってこの仕事をしてるけど、いったい仕事ってなんなのだろう、どんな仕事でも誰かの役に立っていることは分かっているけれど、自分自身が誰かのために動いていると強く思える仕事がしたいなと思いました。転職活動を始めて、紹介されたのがスクールガーディアン事業。入社を決めた理由は、実は、何年か前にスクールガーディアンの取り組みをニュースで見て知っていたこと。子どもたちの書き込みの見守りをするサービスって、なんて世の中になったんだとインパクトが強くて、私も携わってみたいと思った。あとは自宅から近かったというのもかなりある(笑)。

入社してから現在までの仕事を教えてください

入社以来、スクールガーディアン事業の運用チームにて仕事をしています。端的に言うと、子どもたちの書き込みの見守りをしているチームメンバーの管理と、先生方からのインターネットに関するトラブルの相談対応、それから、生徒や教員対象のリテラシー講演を担当しています。日々、先生方が直面している課題を相談いただけるので、少しでも解決できるように連携しながら業務を行っています。

生き生きと働いているチームをつくりたい

Hirata Yu
チームワーク

平田さんが、いま走り続ける動機は?

これが、ぶっちゃけ、いま見失なってるんですよね(笑)。本当にこの1週間。いろいろ自分も変わってきていることがあって。結婚したこともあってどう向き合おうかなとか、今後のキャリアもそうだし、どう生きていくかみたいなところをまさに考えているとき。

仕事に関して大事にしているのは「チーム」。いま、私は運用チームの責任者ですが、やっぱりチームだからこそできる仕事ってあると思っていて。過去、ひとりで良いものを生み出さなきゃいけないって苦しんだ時期があって、自分の視野が狭くなっていたことに気づいたんですよね。そのときに、他の事業部の人や他社の人と話す機会を持って、どんどん光が見えたというか、先に進めそうな気がして。あのときの自分みたいな人がいないように、互いが信頼しあえるチームにしたいと思ってつくったのがいまの運用チームなんです。チームだからこそ頼ることができたり、いろんなアイデアも出るわけで。そういうチームでいることが、私たちの強み。これが大事だなあと思っています。

こういうチームをつくりたい、というイメージはありますか?

チームメンバーから、このチームで働いていて楽しいとか、前職と比べて自分が生き生きして働けていると言ってもらえたことが、すごく嬉しかった。働いていたら、それはいろいろあるだろうけど、いまが楽しいと思えて、これからもこのチームで働きたくて、そんなチームに何かを返したい、貢献したいなと思える。前向きな議論や言葉が聞こえてくるような、そうやってメンバーが生き生きと働いているようなチームにしたいし、そういう自分でありたいなと思ってる。

いま、女性だけのチームで、しかもそのチームが福岡にあるという状態ですが、なにか工夫していることはありますか?

コミュニケーションをまめに取るようにしていますね。例えば、スカイプで会話をしていて、文字と文字のコミュニケーションですが、少しでも様子がおかしいなと感じたらすぐ電話をして声を聴く。それでも何かありそうだったら、福岡まですぐ会いに行く。ちょっとした違和感を察知できるように私もすごくアンテナをはってますし、聞いたときに何でも話し合えるような日頃のコミュニケーションがすごく大事だと思ってます。それに女性だけのチームなので、合う、合わないは絶対にあるわけで(笑)。チームメンバーそれぞれに、この人だけには相談できるという人を必ずおくようにしています。

生涯かけてやりたいことや成し遂げたいことは、大きなことではなくて、そのとき目の前にあることを大事にしたい。それから、自分のミッションだったり、行動指針だったり、今後も核となるものを大切にしたい。

チームを持って気づかされたことや、成長させてもらったことはありますか?

成長させてもらったなと感じたのは、私自身が評価されたのではなく、いろんな方からチームメンバーが褒められたときや、成長したねと言われたとき。そういった環境で、チームメンバーがのびのびと働けている状態をつくれていることに喜びを感じる。そう思うなんて、私も変わったなと思います。

いまの仕事で挑戦したいと思っていることはありますか?

スクールガーディアン事業部に所属して4年目ですが、去年の末ぐらいから、この事業をもっと世の中に知ってほしいという思いが溢れてきています。いままではなかったほどの(笑)。スクールガーディアン事業の広報的役割に挑戦して、徐々に形にできてきているかなと思うので、今後も加速しながら推進したいです。
また、私は、今年結婚しましたが、今後もし子どもを授かれたとして、そうしたら、子どもを持つことが、スクールガーディアン事業にとってもプラスになるんじゃないかなと思ってきています。自分が子どもを持って働くことも強みに思えてきていますし、そういう風に働いていきたいなと思っています。

これから子どもを持つことが、事業にとってもプラスに思える働く女性って少ないかも。

そう。私は、いままでの点と点をつなげようとするタイプだから(笑)。そう思うことで、けっこう挑戦もできると思っているから、子どもがいて働くことも意味があると思いたい。

Hirata Yu
Hirata Yu

迷ったときは、楽しい方、ワクワクする方を選択したい

改めて、アディッシュにいる意味を表現すると?

アディッシュの「つながりを常によろこびに」というミッションに共感してるんですよね。だから、アディッシュに携わっている人、ひとりひとりが本当に幸せかどうか、楽しんで仕事をしているかはすごく気になる。私は楽しんで仕事したいと思っているから、ひとりひとりが、いま何のためにこの仕事しているのか、納得感を持って事業に取り組めているのか、とか。自分のチームだけでなく、ひとりひとりがハッピーであれば、本当に伝染すると思ってるから。私の中では、みんながハッピーかどうかはすごい重要ですね。

生涯かけてやりたいことや、いま何かやっていることはありますか?

生涯かけてやりたいことや成し遂げたいことは、大きなことではなくて、そのとき目の前にあることを大事にしたい。それから、自分のミッションだったり、行動指針だったり、今後も核となるものを大切にしたい。あと、人生をかけてという問いに答えるとすると、家業を継ぐ。これは話さないつもりでいたけど(笑)。

漏れ出てきたね(笑)

そうそう。この決断ができたのは、いま、目の前にあることをどう解決していくかを考えたときに、会社を継ぐことが私にとってもいいし、継ぐという決断を喜ぶ人が多いだろうなと思った。かなりの覚悟は必要だったのですがね(笑)。会社をどう存続させていくか、いまはこれに答えはないし、正直見えていない。でも、最近でいうと結婚とか、いろいろな選択をしていく中で、父が「こうやって、大人になっても「初めて」の経験を繰り返すんだよ」と言ってくれたんです。‟不安になる必要はない、これまでだって乗り越えてきたじゃないか”と言われた気がして、すごく背中を押された。たしかに、やったことがないことは不安じゃない?でも、父の言葉で気が楽になって、いっか、全部やってしまえ(笑)、みたいな感じになりました。

やってしまってから考えればいいわけだしね。

そう。いまいろんな変化があるけど、そういった状況さえも楽しみたいなって本気で思ってる。それに、いままでも、そのときどきでチャンスは訪れていて、エイヤー精神で機会に乗ってきた気がする。乗らなかった人にはそのチャンスもその道の次のステージもないわけで、まずは行動しようって思っています。そして迷ったときは、楽しいと思った方、ワクワクする方を選ぶようにしてる。今後も、そういった判断ができる自分自身でいたいなと思っていますね。

自分がやったことで喜ぶ人がいると思うことで、逆に疲れたりとか、本当の自分がわからなくなったことって今までにあったりしましたか?

ある(笑)!あるけど、私が迷ったときに頼るのは、身近な人からもらった言葉や過去の自分自身の判断軸とか考え方。振り返って、思いのまま書き出して眺めて、自分を落ち着かせるところはある。そんなときは、自分を客観視できるような冷静になれる場所に身を置くようにしている。近くのスタバとかね(笑)。客観視している冷静な自分と、そうだよね、でもこれでいいよねって会話して、いつもの自分に戻る。そんな感覚。そんなふうにして、セルフコントロールをしている気がしますね。

インタビュアー: 杉之原 明子