THINK GLOBAL, ACT LOCAL

    荒井智子

    正義感が強かった子ども時代

    荒井さんはどんなお子さんでした? 

    もともとは正義感の強いタイプの子どもだったらしいです。ちょっと意識高い系というか。「世の中もっとよくなったらいいのにー」と。漠然とですけど、生まれながらにして思っていたみたいで。

    生まれながらにして(笑)

    生まれながらにして。高校生の時にちょっとアメリカに留学したりして、そのせいか大学に入ってからは途上国支援とかいろいろ活動したりしていました。そのあとは、国連で働きたいなというのもあったんですけど、NGOのやり方にはちょっと疑問もあったりして。それで帰国後、アルバイトで最初に入った会社、アパレルなんですけど、そこがまあミッション感の強い会社だったんです。でもじぶんの想いと近かったというか。世の中に必要なことをビジネスという手法でやっているような会社でした。そこで4年間アルバイトをしているうちに、世の中に必要なことをビジネスという手法でやりたいっていう気持ちが固まって。

    なるほど。最初から食堂をされていたんですか?

    いえ、法人営業を2年ちょっと。スタマーサポートの仕事を経て、いまは社員食堂のおばちゃん(笑)。最初に、配属希望を聞かれるんです。でもあえて言いませんでした。言える立場でもないっていうのと、なんでもとりあえずやってみようという気持ちもありましたね。

    それじゃあ大学ではファッションの勉強をされていた?

    はい、ファッション産業のビジネスを。一応、専門がサステナビリティ学…というものになるんですけど。で、そこでいろいろまあ学びまして、いざ就活の時に「ビジネス」というものの捉え方に対して違和感がない会社に入りたいなというのがあって。それで入ったのがガイアックスでした。

    なるほど。ところで、最初から食堂をされていたんですか?

    いえ、最初は会社の採用サイトを作るっていう仕事をしてました。そのあと法人営業を2年ちょっと。で、カスタマーサポートの仕事をしていて、で、いまは社員食堂のおばちゃん(笑)。

    最初にいちおう、配属希望を聞かれるんですよ。でもあえて言わなかったっていうのがあって。まあ言える立場でもないっていうのと、なんでもとりあえずやってみようという気持ちもありましたね。

    ターニングポイントになった出来事

    ではちょこっと割愛して。いろいろあったということで。なぜいま食堂のおばちゃんに?

    もちろん最初から会社内で食堂をやれるなんて発想はなかったんですけれど。ひとつは途上国支援をやっている時に「なんで途上国なんだ?」とか、本質的なことをじぶんのなか考えていくうちに、なにか一足飛びにおおきいことをしようとするんじゃなくて、じぶんの身近な人たち、関わっているひとたちを幸せにしたいと思うようになっていって。それで、ファッションを研究すればするほど、「あ、ちがうな」と。一方、その折々の過程で『食』に興味をもつようになりました。

    なぜ『食』?

    人が心身ともに健康に生きていくことがいかに大切かってことに気づいたというか。それで、それをダイレクトに支援できることってなんだろう?って考えたんです。世の中全体良くしよう、から、自分の手の届く範囲の人を幸せにできるようになりたい、と思うようになったというか。消費行動から繋がる世の中だと、アパレルや食事というのがいけるんじゃないかな?と思っていたんですけど、突き詰めると、やっぱり生きることに本質的に近いのは『食』なんじゃないかと。自分自身がアレルギー体質だというのもあったから、「健康」に関する興味は学生時代から強くありました。

    ITの会社で『社内食堂』を始めるきっかけはなんだったんでしょう?

    会社とは別に、「自由大学のお店をはじめるラボ」というのがあるんですけれど、そこのセミナーに出席したのがきっかけです。ガイアックスに入社して2年目の夏だったかな。そこでの体験で自分のやりたいことがどんどん明確になっていってしまって。わりとすぐですかね、直属の上司に「やりたいことが見つかっちゃいました、すみません!」と打ち明けました。

    それに対して、上司はなんて?

    娘のように可愛がってくれていた上司で。喜んで、しかも励ましてくれて。 ガイアックスは好きだったんですよ。ほんとに。辞めたいとかそういうのも一切なかったんですけど、ソーシャルメディアやITと食って、どう考えても結びつけれれないよなぁ〜と、泣く泣くという感じでした。

    辞めるしかないんだろうなぁ、と?

    ですね。ITだとやっぱり難しいよなあとおもってしまって。