昨年のちょうど今ごろ、私は、企業内託児所の設置を検討しました。知識も経験も至らない、ド素人の考察ですが、何か少しでもお役に立てれればと思い、記録に残します。

企業内託児所をなぜ検討したか。

昨年、アディッシュ75名のメンバーと1対1で話をする時間を設けました。メンバーと話す中で、このミッションを実現するためには、家族の存在や考え方が大きく関わってくるという、当たり前のことを痛感しました。また、アディッシュは、構成比で見ても女性が多く活躍していて、これは女性だけの問題ではないですが、いまこのテーマに取り組みたいと考えています。

プロジェクトページ:http://needle-movers.gaiax.co.jp/projects/childspace/

多くのメンバーの話を聞きながら、会社としてサポートできることは何かを考えていました。

  • 選択肢作りとして
    • 補助する
      • 送迎サービス、家事代行サービス、シッター利用時の補助とか
    • 箱を用意する
      • 企業内託児所の設立
  • 土台作りとして
    • コミュニティ形成、ノウハウ蓄積(ライフワークバランス推進室にて進捗中)
    • もはや世の中的に解決する仕組みを作る

こうして、選択のひとつとして、企業内託児所の設立を検討してみることに。検討材料として、既に知見と経験をお持ちの方々にお時間をいただいて話を伺ったのですが、猪突猛進なお願いにも時間を割いてくださって本当に感謝しています。

企業内託児所

検討の過程で、出てきたポイントは以下。

  • ヒト
    • 自前で人材を集める?
    • あるいは、既に実績のある会社に委託をする?
  • モノ
    • 東京に1箇所設立できたとして、アディッシュは国内に4拠点あるしな
    • 東京に1箇所設立できたとして、子どもを満員電車に乗せるかしら
  • カネ
    • 助成金があるが、永遠ではないということ
    • ヒト、つまり運営を委託するパターンを検討し、見積書を前にフリーズ

これらも踏まえて、企業内託児所の実現に向けて具体的に動く前に足を止めてしまった理由は大きく2つです。

いつの間にか、事業として成り立つかを検討してしまう罠

会社の体力がないとなると、当然、数字が頭をぐるぐるします。自前で人材を集めるにしろ、委託するにせよ、頭の中で電卓をバチバチ弾きます。そうするうちに、赤字にならないためにはどうしたらいいか、という思考になっていきました。

保育園の利用料金設定はどうする?ユーザを社員対象とすると、従業員数が一定以上いないと、子どもが生まれる件数が予測しづらいなあ。ならば、数社でシェアするとして、定員以上の応募があったとき、入所基準はどうするのかしら。そう、設立を断念する理由はたくさんありました。

命を背負うということ

万が一、万が一のことがあったとき、会社は、つまり私は責任が取れるのだろうか。運営を外部に委託するとしても、責任を逃れられる体制の構築を優先させたいわけではない。命を預かるんだ、という事実を前にして、とうとう私は動けなくなってしまいました。

ダメだ!私たちの会社規模だから、会社のフェーズだから、平均年齢だからこそできる、私たちらしいアプローチをしなければ、何もできなくなってしまう!

このような背景から、企業内託児所設立という選択肢から離れることを決めたわけですが、来年、私たちは新たな選択肢に挑戦します。どのように形を変えて実現に至るか、あるいは失敗するか(もちろん良い事例になることを目指していますが!)、今度こそ、「一歩」を情報発信できるように動いていきたいと思います。

Akiko Suginohara
2008年に株式会社ガイアックスにインターンとして入社。学校裏サイト対策サービス「スクールガーディアン」事業の立ち上げを経て、2014年、アディッシュ株式会社取締役に就任。2016年、ガイアックスグループで働く女性の、一歩踏み出す姿を発信するWebサイト「Needle-Movers」をオープンさせる。
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